山の斜面に集合墓地があります。整備された霊園とは違い自然林に溶け込んでいます。「あれ?」落ち葉をよけたら、芽の出たどんぐりを見つけました。人知れず営みを続ける姿が、いとおしくなりました。墓石の読めるもので安永、天明といった江戸時代中期のものがあります。安永の桜島大噴火、天明の大飢饉など時代をさかのぼりながら、そこから集落をぼんやり眺めていると、今度は家々がどんぐりのようにいとおしくなりました。そこが墓地である理由が、わかるような気がしました。